lyrics


群青


世界をまだ知らない僕の指を握る
小さなてのひらの温度をはかろう

海 風 土 あめあがり
二人でどこまで見にゆこう


朝焼けと黄昏がまじりあう空と空

夜明けまであと少し

車輪が回る


ひかりがこの星の周りをなぞれば
しじまに閉ざされた瞳に火が灯る

海 風 土 月明かり
二人でどこまで旅をしよう

美しい歌にしてあなたに伝えたい
触れていた指先が
今でも熱いこと


手と手を取って見つめ合えたら

一つの救いもなくても世界は
かがやく

果たせない約束も
戻れない遠い日も
もう一度もう一度って
僕らは繰り返す


暁と群青がまじりあう空と空

夜明けまであと少し

車輪が回る


世界をまだ知らない僕の指を握る
小さなてのひらの温度をはかろう


月光

月まで行ける自転車に乗って
何かを求めて漕ぎ出したよる

見下ろせば街が煌々と光ってでも
探し物はあそこにはなかったんだ


雲が隠してた瞬く星の
数を数えようとしてみたけど
最初から見えていたならきっと
指差すことさえしなかったろう


オリオン座に寄り添うように
月が浮かぶ独りの空
ながれぼしの通り道は
まだ微熱を残したまま


星の欠片が漂う闇に

明日を耕す音がする
見えない物を信じられる程
見える物は少なくない


君の声が聞こえる程
近くにいたはずなのに
消えてしまうその時まで
気づかぬまま
笑っていた


オリオン座に寄り添うように
月が浮かぶ独りの空
ながれぼしの通り道は
まだ微熱を残したまま



夜の太陽


明日の事を笑って話す君
躊躇わずに手を繋げたらいいな


繰り返す日々に安らぎを覚えたい
なくなってしまえだなんて

僕だって思いたくない


折れそうに細い指先が
次のページを翻す


知らない明日があるなら
僕も生まれ変わらせてくれ
なくした明日があるなら
一緒に歌ってほしい


何も変わらずに流れ続けてく
君だけが少し無口になった
ひとつ管が増えた


綺麗なものが好きだった
童話の終わりに夢を見た


光が差さない窓辺に
太陽を描く手のひら
朝日を知らない瞳に
灯る明かり


信じた明日があるなら
僕も生まれ変わらせてくれ
なくした明日があるなら
一緒に探してほしい


きこえる


ありふれた毎日にまぎれて かけがえのない日々が過ぎてく
伝えそびれた言葉のくずを 吹き飛ばして

喜びの朝を待ちながら 悲しい夜を数えること
とらわれてしまわぬように けれど忘れぬように


嵐のあと傷ついた記憶から 芽吹く花を


もう帰らぬ時の輝きを 今もまだわすれぬまま
新しい命を強く抱きしめて 笑っている


きこえる


地下鉄の匂いに息をつめて 駆け上がってゆく急な階段
踏み越えた先に広がってた おとぎの街


まだ優しい思い出に変えることはできないけど


見たこともない景色を守り続ける 物語になるように
あなたがいたことも いなくなったことも 歌にするよ


もう帰らぬ時の輝きを 今もまだわすれぬまま
新しい命を強く抱きしめて 笑っている


きこえる


フィクション


世の中は世知辛く 綺麗事が足りない

フィクションに涙して 夢を見るのはテレビの中

サンタクロースのいない夜 良い子は絶滅の危機

トナカイのおじさんも 赤ら顔して酔いつぶれて


ねぇ聞かせてよ 嘘みたいな本当の話を

安売りされた真実の裏の裏の裏


間違いだらけのテストの答えを

一つだけの 自分なりの正解で解き明かして


小粋な大人たちの瞳は輝いてる

売り抜けた株式と配当金で笑いが止まらない


ねぇ聞かせてよ まだ小さいあなたの息子が

宇宙飛行士になりたいとか そんな話が聞きたい


空の先まで君を連れて行って

新しい物語を作るから歌っていさせて


夢から覚めても

音楽が好きだった

夢から覚めても

君の事が好きだった


間違いだらけのテストの答えも

一つだけの 自分なりの正解で解き明かして


空の先まで君と二人で飛んで

めくるめくスペクタクルを 必ず現実にする



海路


まだ知り合って日の浅い君が

海へ行こうって言うから
乗りなれない電車をふたつ乗り継ぎ


過ぎゆく景色を君は見て
思い出したように目が合う
多分僕が横顔に見とれていたから


あぁ地図も持たずに
照りつける陽射しの下へと


海を見つけたのはきっと偶然で
けれどその小さな奇跡を僕は信じてた


街へ出ると僕らよく言い争うようになった
何かを欲張れば何かが掌からこぼれ落ちてく


あぁ 砂に書いた約束で
どこまで行けただろう


海を見つけたのはきっと偶然で
けれどその小さな奇跡を僕は信じてた


風に手を翳して明日を占った
君が笑っていた

誓うように指を絡めた


もう一度 この小さな奇跡を僕は信じてみるよ



捻じ曲げられた轍の上で 正しい答えが分からないよ

水面に映るをそどり 歪な問いに笑い返す


雨雲が重く垂れ下がる空 嵐がすぐにでも吹き荒れそうだ

彼方に差す一筋の 君が梯子を昇ってゆく


声を枯らしてその名前を呼ぶ 知らない言葉で数え歌うたう
朽ちた果実が饐えた匂いを放つ 祈りはページの先へと
標のように


目隠しをして右か左か 導く腕は振りほどいた

例え光が見えなくても 君のことを探しに行く


声を枯らしてその名前を呼ぶ 知らない言葉で誰かと笑って
朽ちた果実が饐えた匂いを放つ 合わせた掌の先へと


声を枯らして君の名を呼ぶ 知らない言葉で君は応える
見つめた空をそのまま瞳に映す 祈りはページの先へと


標のように 光のように


音鳴る方へ

 

身の程を知らない夢ばかり掲げては

いいカッコしてるだけのハリボテだと思われるかな

心を手段にしていいのかって思うこともある

理由があることで全てを不純に感じたり

 
ぐるぐる回る方位磁石で 霧の中を進め

いつでも自分の中に 理由を見つけ出せば
悲しみに暮れる暇も ないくらいに挑めるはず

ひたむきに腕を前に 前に伸ばし続けて
その指先に何かが 触れる時を待ち続ける

真っ暗闇を恐れず行くよ いつも聞こえているから

手の鳴る方へ 音の鳴る方へ
迷わぬように 答えはいつでもここに


嘘を一つ吐く度 信じられなくなっていく
握手を交わす時も 左手は背中に隠すな

取り戻せない時の向こうをぬりつぶすメロディ

手の鳴る方へ 音の鳴る方へ
迷わぬように 答えは今ここに

手の鳴る方へ 音の鳴る方へ
迷わぬように 僕はずっと奏でる



童話


匂い立つような 緑のトンネル
ガラスの向こうに 溢れるいのちと


さよなら さよなら

木霊する祈りを 心に幾粒宿せるだろう


遠くに来たんだな

どんな顔して見送ってたんだろう

笑ってたかな


影法師の群 夕闇 灯火
カタンコトン 静かなレールの音だけ


さよなら さよなら
木霊する祈りを 心に幾粒宿せるだろう


遠くに来たんだな
どんな顔して見送ってたんだろう
笑ってたかな


遠くに来たんだな

ささやかな歌と 小さな背中を


忘れないよ


忘れないよ